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したがって、メーカーの黒字化にメドがついた今、次は全国に二九社あるトヨタホーム店の黒字化に取り組む手はずだ。
住宅部門を担当するS副社長によると、黒字経営に転換しているトヨタホーム店は「半数程度」だと言う。
これを二○○二年度、すなわち二○○三年三月期決算では「ほぼ全店黒字」(S副社長)に持っていこうとしている。
その一方では、黒字化で弾みがつくのではないかと見られていた分社化への動きは、まず社内分社化(二○○一年七月一日付で「住宅カンパニー」に)し、布石を打ってからとなる。
かつてS副社長は、住宅部門を分社化するメドとして販売の「量」を挙げ、「一つのベース」として、年間販売戸数五○○○棟という数字を掲げていた。
そして、二○○一年度は受注戸数で五○○○棟を目指し、二○○二年度には据え付け戸数で五○○○棟という数字に挑戦し、分社化へのハードルをクリアしていこうという計画も語っていた。
分社化までの過程では、まず住宅部門の損益で黒字を確保することが重要なポイントのはずだ。
それだけに、二○○○年二一月期の営業損益が黒字に転換したということは、分社化を目指す上では大きな意味を持っていたはずだ。
しかし、愛知県刈谷市に完成した住環境総合展示場「アトリスパーク」で二○○一年四月に行った記者会見では、「現時点ではトヨタの人的・資金的なリソースとブランドカを使ったほうが有利だ。
今は分社化する意思はない」とし、分社化が後退した印象を与える発言も行った。
それでも、住宅部門を強化していくというトヨタの強い意欲には変化がない。
目指すのは「総合住宅メーカー」である。
その第一弾として、まず自社の遊休地を活用した分譲マンションへ参入した。
二○○一年の一月末には名古屋市緑区鳴海町に一棟目のマンションを完成させたのに続いて、愛知県日進市に二○○二年春の完成を目指して二棟目のマンションを建設する。
また、「街作り事業」にも乗り出すことを決めた。
豊田市の南方にある愛知県額田郡幸田町の三菱レーヨン幸田工場の跡地の半分に当たる六万五○○○平方メートルの土地を二九億円で取得し、宅地として分譲、そこにトヨタホームを建設してもらおうという計画の他、都市基盤整備公団が進めるSビール名古屋工場跡地(名古屋市)の再開発事業に、Mビルと共同で参加することになった。
「住宅メーカー」から「総合住宅メーカー」へ。
住宅部門の強化の方向はハッキリと決まっている。
さらに、トヨタの強みであるグループ力を住宅部門でも活用していこうとしている。
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